「車検に必要な書類はなに?」
「いつから車検を受けられるの?」
「車検で自動車のどこを点検しているの?」
このような疑問にお答えします。
車検を受けるために必要な書類は?
車検に必要なものは4つあります。
- 車検証(原本)
- 自動車損害賠償責任保険証明書(原本)
- 自動車税納税証明書(継続検査用)
- 印鑑もしくは署名
かんたんに説明します。
車検証
まず、車検証は車検を終えてあとに、車が自動車保安基準に適応していることを証明する公文書になります。車検に通過するともらえます。
自賠責保険
つぎに、自賠責保険は自動車の人身事故にあった被害者を保護することを目的とした保険になります。すべての自動車に加入が義務づけられています。そのため、自賠責保険に入らないことはできません。
自動車納税証明書
自動車納税証明書も必要です。5月ごろに県税事務所から送られてきますよね。自動車税を払う用紙の半券が納税証明書になります。納付期日は5月31日。
印鑑もしくは署名
車検をするとき、じつは継続検査申請用紙という書類を提出しています。
車検の代理人がこの申請用紙を記入するときに、本人の押印もしくは署名が必要になります。印鑑が推奨されていますが、署名でも平気なので印鑑を忘れてしまっても問題はありません。
車検で点検していること
おもに5つのポイントを点検しております。
- エンジン回り
- 足回り
- 下回り
- 車内点検
- 外装点検
簡単に説明します。
エンジン回り
エンジンにはたくさんの部品が密集しています。そのため、部品と部品との隙間がとても狭い。点検をするときは、ライトをかざしながら手で部品に触り、損傷がないか確認しています。
具体的には、
- ベルトのゆるみや損傷
- スパークリングの状態
- エア・クリーナ・エレメントの汚れ
- エンジンオイルの汚れ
- ブレーキオイル。冷却水、ウィンドウォッシャー液の残量
- バッテリー液の残量、ターミナルの状態
などの部品を点検しています。
必要におうじて、交換も行ないますけど、よごれをのぞけば使える部品は基本的に交換はしていません。
足回り
タイヤをはずして点検をします。
ブレーキはとくに重要な部品ですよね。ブレーキが効かないと重大な事故へつながりますので、細心の注意を払っています。
具体的にはつぎの部品などを点検しています。
- ブレーキパットの状態
- マスターシリンダーからの液漏れ
- ブレーキホースから液漏れ
- ドライブシャフトのブーツが破けているか
- タイヤの消耗具合
- ホイールやナットの状態
下回り
自動車をもちあげて、車体を支えている部品を点検しています。下から車を覗いていみると、普段気づかないようなオイルもれや、部品の損傷を発見できます。
具体的な点検している部品は、
- ドライブシャフトのたわみ、ブーツの損傷
- トランスミッションからのオイル漏れ
- クラッチの損傷
- マフラーの損傷
- デファレンシャルシャフトからのオイル漏れ
などになります。下から車の部品をのぞくだけではなく、手でさわって、負荷をかけながら異常がないか点検しています。
車内点検
車内も点検していることをお気づきでしたでしょうか。ハンドルがしっかりまわるか、クラクションが鳴るか、など運転していて不自由がないように確認しています。
より具体的には、
- ハンドルのまわりぐあい
- ブレーキペダルの踏みしろ
- サイドブレーキの引きしろ
- クラクションが鳴るか
- ワイパーが動くか
- エアコンが効くか
などです。さいごは外装の点検です。
外装点検
おもにはライトが正しく灯っているかを点検しています。知らなかった方もいるかもしれませんが、ヘッドライトなどが切れてしまっている状態で道路を走ると、整備不良のため減点と罰則の対象になります。
ライトは気づいたときに、すぐ交換するようにしてください。
具体的な点検項目は、
- ヘッドライトがつくか、損傷していないか
- テールライトがつくか、損傷していないか
- ウィンカーライトがつくか、損傷していないか
- ブレーキライトがつくか、損傷していないか
- ナンバー灯がつくか
- ボディーに傷やへこみがないか
- フロントガラス等にヒビがないか
などになります。
ライトは損傷していると、危険ですし、車検にも通らないので交換をしています。
以上が車検で点検している項目でした。
いつ車検を受けるの?
新車の場合は、登録日から3年後にうけます。その後は2年ごとに車検を受ける流れになりますので間違えないようにしてくださいね。
気になる方は車検証に記載されている「有効期間の満了する日」をご覧になってみてください。
満了日の一ヶ月前から車検を受けられますよ。
でも車検を受ける意味はあるの?
車検はかならず受けましょう。
自動車のユーザーは車を検査する義務を法律で負っています。
車検をとおさないで、道路を走ると法律違反になり、行政処分と刑事処分の対象になりますよ。
まとめ:車検は一ヶ月前から受けれます、必要書類は早めに準備しておきましょう
これまでの話をまとめます。
車検に必要なのは3つの書類が必要でした。
- 車検証(原本)
- 自動車損害賠償責任保険証明書(原本)
- 自動車税納税証明書(継続検査用)
車検証と自賠責保険は原本が必要になります。車のキャビネットに保管されているとおもいますので、1度確認してみてください。
そして車検では5つの項目を点検していました。
- エンジン回り
- 足回り
- 下回り
- 車内点検
- 外装点検
さまざまな点検項目がありますけど、共通していえることは車検のための整備をしているわけではない、ということです。あくまで、つぎの定期点検や車検までに、快適な運転ができるように整備を行なっています。
車検は1ヶ月前から受けることができますので、お早めに済ませておきましょう。